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Vol.11 感覚と体験をシェアする
/ YURIE(アウトドアインフルエンサー)
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Vol.11 感覚と体験をシェアする / YURIE(アウトドアインフルエンサー)
YURIE
Outdoor influencer

「行き当たりばったりの、自由な旅が好きになった」もともと旅や外遊びが好きで、会社員時代の先輩との出会いからキャンプにハマり、アウトドアライフがスタート。最初は意気込んで行っていた旅やキャンプも、気持ちが身軽になった今では予定をキツキツに決めない自由な旅がより一層楽しくなったという。

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もともとバッグや靴といった服飾雑貨を作る会社でデザイナーとして働いていたYURIEさん。キャンプ好きの先輩との出会いからライフスタイルが変化。インスタグラムもキャンプや外遊びの投稿が増え、続けていくうちにアウトドア関連の仕事依頼が来るように。デザイナーとして働きながら、フリーランスでアウトドアのインフルエンサーとしての活動が始まった。

「アウトドアブームも相まって後押ししてくれた実感はあります。今はアウトドアを軸に、PRのお仕事だけでなく、フィールドでどんな服を着たいかという発想からブランドとコラボレーションして服を作ったり、アイテムの開発や、ギアなどを収納できる物件をプロデュースしたり。アウトドアインフルエンサーと呼ばれることが多かったですが、企画やプロデュースするお仕事もだんだん増えてきています」

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好きなことが仕事になりプライベートの境目がないのも事実。だからこそ感じる良い面と悪い面を尋ねると「どんどんハードルが上がっていくことですね。もっといい景色のところでキャンプしたいとか、みてくれている人も多い分、自分としても求めるものも大きくなります。でも好きなことをやれているからいいんです。お金を稼ぐことももちろん大事ですが、それなら方法はいろいろある。一番は自分が楽しいか、ワクワクできるか、勉強になるか。そういう感覚を大事にしています」と屈託のない笑顔で答えてくれた。

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今年自分への誕生日プレゼントに、行ってみたかったという佐渡島へ。愛車とともに島を回った「ずっとお天気に恵まれて、沈んでいく太陽が海面に映って達磨さんみたいに見える最高の夕日が見れたり、たらい舟に乗ったら海面が見えるくらい綺麗な海が見れたり、絶景のキャンプ場と言われているところが貸し切りで、そこでみる星空が素晴らしかったり。佐渡島から最高のギフトをたくさんもらった旅でした」キャンプやアウトドアの最大の魅力はそこにある。絶景のホテルでその日を充実させる旅も良いけれど、キャンプは自分の好きなものや美しいものに囲まれ、空間ごと自分で作ることができる。テントを開けた時、目の前に広がる景色を見ながら満点の星空の下、その土地の美味しいものや地酒を飲みながら過ごすと良いアイディアが浮かぶ気がする。

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YURIEさんにとってアウトドアのフィールドで過ごすことこそが最高のメンタルケアになっている。もちろん自分自身のケアも大切に考えている。「外に出る以上、日焼け止めは欠かせません。それから1年くらい前にパーマをかけて今のヘアスタイルに。キャンプに行くとドライヤーやコテが使えないので、水とオイルだけで決まるこの髪型にして正解でした!いろいろなスタイリング剤を使わないですし、山小屋では自然由来で環境に配慮した洗剤やシャンプー類でないと使えないところも多い。環境のことを考えてもよかったかもしれないですね。あとは自宅の庭でテントサウナをすることもあるのですが、サウナで整うことも一つのケアに繋がっていると思います」

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これまで自分が体験して楽しいと思うことを発信してきたYURIEさん、今後は自分と同じように感じ体験できる場所を提供していきたいという目標がある。その一つが車。キャンプの仕事が増えてきた頃、遊びに行く時間が少なくなり、どっちも楽しむにはどうしたらいいか考えて手にしたのが愛車“サンシー号”。たくさん荷物が積めて、そのまま旅して泊まることもできる。そんな車を少しずつDIYしながら完成させた。

「今レンタカーのプロジェクトを進めています。アウトドアのための車を作るだけでなく、私がサンシー号と過ごして楽しかった体験を、実際にレンタカーでできたり、車は借りるだけでなく、買うこともできるようにしたり。キャンピングカーだとハードルが高いとか、DIYはできないところだけ施して欲しい人もいるはず。そういう細かいオファーにも対応できるような仕組みを将来的に作っていきたい。求めてくれる人にちゃんと伝わるようにしないといけないなと考えています」

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コロナ渦で、自然と触れる機会が減ったこと、ギア(道具)類の収納が手狭になったことがきっかけとなり、愛車のバン“サンシー号”とともに自然の多い郊外へ移住して1年。新たな外遊びにボディボードが加わった「上手くなくても楽しくて、海に入るだけで気持ちがいい。ボディボードのあとは、疲れているはずなのに、なせか体が元気になる感じがするんです」自分が良いと思うことを続け、努力を惜しまず全力で楽しむこと。それこそが、YURIEさんにとって変わらず持ち続けていたい価値観だ。

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PROFILE

YURIE/ゆりえ 1988年、群馬県生まれ。趣味で始めたキャンプを自身のInstagramアカウントで写真を公開し、女子でもできるアウトドア"週末ソトアソビ"を提唱。商品、空間プロデュースや企業とのタイアップ、雑誌の連載など活動は多岐にわたる。