To Live Healthy
Vol.12 心も身体もスポーツでヘルシーに
/ 持永真実(フィットネスモデル)
To Live Healthy
Vol.12 心も身体もスポーツでヘルシーに / 持永真実(フィットネスモデル)
MAMI MOCHINAGA
Fitness model


「スポーツが私を変えてくれた。その楽しさを伝えていきたい」

10代でモデルデビューし、キックボクシングやトライアスロン、ランニングなどスポーツシーンで活躍するフィットネスモデルという道を、自ら切り開いた持永真実さん。ファッションモデルという概念を手放したら、スポーツの面白さにまっすぐのめり込んでいった。

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10年ほど前に始めたキックボクシング。それは彼女にとって人生の転機ともいえる出会いになった。「キックボクシングを本気で始めて、SNSでもそういう投稿が増えると、マラソンやトライアスロンのお仕事の依頼が来るように。今はたくさんのモデルさんがスポーツのシーンで活躍していますが、当時はまだ少なかったので、多種多様なスポーツのオファーをいただきました。その頃は、“やります”が口癖。声をかけられると絶対やります!とお返事して受けていました。サポートしてもらったおかげで新しいスポーツにチャレンジしやすかったですし、楽しむきっかけをもらいました。週5、6はジムにいたので、鍛えること、練習に行くことが仕事のような感覚。そういう生活の中で、これ面白そうとか、まだ誰もやっていないところを開拓してみたり。みんなが右へ行くなら、私は左へという感じで、みんなとは違う面白いことを常に探していました」

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長続きしないタイプと話していた持永さんだが、試合に出場し、キックボクササイズの資格を取得して、自分のクラスを持つまでのめり込んだキックボクシング。その魅力を尋ねると「スポーツをしていて自分が楽しいことを、多くの人に伝えたかった。そのためには自分が本物であるという説得力がないといけないと思って、練習して試合に出場し、インストラクターの資格を取りました。いわゆるモデル業をしていた頃は、無理しながら活動していたかもしれません。今は好きなことを続けていていいねって周りからも言ってもらえるので、これが自分に合っていると自信が持てました。いい意味で諦めて、シフトチェンジしてよかったなと思っています。のめり込めば込むほど楽しかったですし、スポーツが面白いと思えたことが続けられた一番の理由ですね」

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肌荒れに悩まされヘアメイクさんに素顔を見せるのも嫌だった20代。キックボクシングを始めるとその悩みも一気に解決した。「高価な美容液やエステサロンを試してみることも大事ですが、スポーツして汗をかき代謝をよくすることが、私にとって一番のビューティーケア。スポーツを始めて、身体も引き締まって、客観的に自分を見ることができて、心がポジティブになったことも大きいかもしれません」

30代に入ってからは、運動後のストレッチも欠かさない。妊娠出産を経て生活も体型も変わり、身体を動かすことへの意識も変わった。「プロテインとアミノ酸は欠かさず飲んでいます。子供が生まれてからジムに行く回数は減りましたが、その分短期集中して丁寧に身体と向き合うようになりました。20代の頃は、運動してそのまま寝ても、次の日も変わらず身体を動かせていましたが、30代になった途端にケアの大切さを感じるようになって、準備運動やストレッチ、お風呂にはちゃんと浸かって、上がった後はマッサージガンやフォームローラーを使って筋肉をほぐしたり、マッサージが習慣に。家事の合間には、ゴルフボールを足の裏で回したり、壁につけて背中や肩の部分をマッサージしたり。限られた時間の中で、できることを丁寧にしています」

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ヘアケアにおいても持永さんなりに導き出したマイルールがある。「私は代謝が良すぎるので、お風呂から出てすぐドライヤーをするともう一回シャワーしないといけないくらい汗をかくんです。だから一度髪をタオルで包んで、スキンケアしたりストレッチしたりしながら表面の水分をある程度取ってから、最後にドライヤーでしっかりと乾かすようにしています。続けていたら、潤いも保てて元気な髪になった気がします。ドライヤーの熱を当てる時間が少ないのも良いのかもしれないですね」

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結婚、出産がきっかけとなり、住まいを海の近くへ移した持永さん。新しい土地で、新しいことにチャレンジしていきたいと未来を思い描く。「仕事もスポーツも、目標やゴールを先に決めて、そこに合わせていくのが私のやり方。疲れているし、今日はジムをお休みしようかなという気持ちが過ぎっても、荷物を準備して、せっかく用意したから行こう!と自分をその気にさせる。仕事も先に決めて、それに合わせて身体を絞ったり。キックボクササイズのクラスはオープンして2ヶ月経ったところで妊娠が発覚しクローズしてしまったので、またスタートしたい。海の近くに引っ越してきたので、環境を生かしてビーチでもできるメニューができたらいいな。砂浜なら怪我少なさそうですしね」

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ボードを買ったので本格的にスタートしようと思っていること、持永さんが新しくチャレンジしようとしているのがサーフィン。サーフィンとキックボクシング、相互的にこれまで鍛えてきた効果を発揮できるはず。「興味があることには、常にチャレンジし続けていきたい。トライしないと気になったままで終わってしまうけど、やってみて違えば納得できるから、やってみる方が良い。だからこれからもどんどんトライしていくと思います。チャレンジ精神を持って、どんどん進化していきたい」

結婚、出産を経て、家族をもち、なかなか自分の気持ちだけでは行動できなくなった今、これまできちんと形にしてきたという実績や自信を忘れずに、その時の感覚や感情と向き合いながら、持永さんらしいルールの中で、新しい環境にも体験も柔軟な気持ちで挑んでいく。

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PROFILE

持永真実/もちながまみ 1988年9月生まれ。10代の頃からモデル活動をスタート。現在はフィットネスモデルとしての道を拓き、キックボクシング、フルマラソン、トライアスロンなどに取り組みながら、モデル活動やSNSを通してスポーツの魅力を伝えている。